(左)坂田 隆造 心臓血管外科長 (右)中村 孝志 病院長
- 中村
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本日は心臓手術に関する最近の動向についてお話を伺いたいと思います。ひとくちに心臓手術と言ってもいろいろな手術があると思うのですが、どのような手術が多く行われているのか教えてください。
- 坂田
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現在、全国で年間約5万数千件の心大血管手術が行われています。ここで言う心大血管手術とは心臓の手術と胸部大動脈瘤の手術で、ペースメーカーの植え込みや腹部大動脈瘤の手術は含まれていません。手術の対象となる疾患を大別すると、虚血性心疾患、弁膜症、胸部大動脈瘤、先天性心疾患に分類されます。虚血性心疾患に対する手術が約19,000件で最も多く、次いで弁膜症手術が約15,000件、胸部大動脈瘤と先天性心疾患がそれぞれ約10,000件となっています。
3大死亡原因の一つ、虚血性心疾患
- 中村
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虚血性心疾患は日本での3大死亡原因に含まれていますが、最近の動向について説明してください。